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コメント

いつもここから逃げ出したいの

私が育った家は古くて、父が小学生の時から住んでた家だった。
変な間取りのほとんどの部屋は畳、押し入れは暗く、トイレは汲み取り、窓はサッシじゃなくて木枠、窓の鍵は、ネジみたいなのをキュルキュル回して閉める。ドアを開けるときはなんとも言えない不快な音がしたし、雨漏りもしていた。
そんなだから、外観はもちろんぼろっちい。
小学生の時、クラスメイトの男子がわざわざ我が家を見に来て、ボロいとからかった。
あのクソ男子は一生ゆるさない。
が、そんなだから私は古い家が嫌で嫌で仕方がなかった。恥ずかしかった。
新築の家やマンションが、死ぬほど羨ましかった。

そんな私は今、憧れまくった新築の家に住んでいる。(賃貸だけど)
白い壁、フローリングの部屋、広いクローゼット、サッシの窓、最新の湯沸し器がついたお風呂、ウォシュレットのトイレ。
なにもかもが完璧。
だけど私は今、古い家のことばかりを考えている。
あの、変な間取りの、畳の、押し入れの、家。
私は、新築の家…というか、画一的な最近の家の間取りに退屈している。
よくポストに投げ込まれている、家のチラシを見ても、新築の家はどれもこれもおんなじなのだ。
一階にキッチン、トイレ風呂洗面所、広いリビングダイニング、和室。
二階に、洋室三部屋。広目の主寝室と、子供部屋にできる寝室二部屋。
ほぼこれ。

私は現在、あんなに嫌だった古い家に住みたいと思ってる。
畳の引き戸の襖の見たことない間取りの。
以前誰かが住んでいて、使い込まれたような。

近所に、いい感じの古い家がある。
いいなーっていつも見てる。
京都の老舗の旅館みたいな趣の家。

吉田秋生の「海街diary」の姉妹が住んでる家も好き。
すずちゃんが、畳の部屋で寝転びながら「古い家の匂いって好き」みたいなことを思ってたのを読んで、すごくよくわかる!とときめいた。

まあでも、古い家に住んだら住んだで使い勝手が悪いとか寒いとかだらだら文句が出てくるんだろうな。

そうやって、私はいつも今いるところから逃げ出したいんだ。
不平ばっかりの私だ。
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Author:とり子
33歳主婦、
夫と娘がひとりずつ。

本を読んだりアニメを見たり呪ったり。


私の・私による・私のためだけの・読書日記もつけています。
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